デジタルマンモグラフィー搭載 乳がん検診車を初導入

東京都はこのほど、府中市内の財団法人・東京都保健医療公社「東京都がん検診センター」に、最新鋭のデジタルマンモグラフィーを搭載した乳がん検診車を初めて導入し、都民の検診受診率の向上に向けて、今月16日から稼働させた。

デジタルマンモグラフィーは、従来のアナログマンモグラフィーと異なり、撮影条件を自動で最適化するため、検査精度や検査スピードが著しく向上し、検診効率のアップや、より早期発見を促すものとして期待されている。

今回、導入されたデジタルマンモグラフィーは車載搭載用として、温度変化や移動時の振動など過酷な運用環境にも対応できるよう設計されている。同センターはスタート時として、1日最低40人程度の受診数で始め、徐々に増やしていく考え。

現在、同センターが実施している集団検診は胃がんや大腸がん、肺がんなどの5種類。2009年度実績の受診者数の中で、子宮がんについては5655人、乳がんについては、1万1014人となっている(区市町村と職域の両検診を含む)。

同センターの小林剛所長は、乳がん検診の受診者数について「前年比の伸び率で23%増えている」と指摘し、公明党が実現した「無料クーポンの影響を受けている」と施策を評価した。

女性特有のがん対策については、都議会公明党(中島義雄幹事長)が最優先課題として強力に推進。特に今回の乳がん検診車の導入については、09年10月の会計決算特別委員会で、松葉多美子議員が強く要望していた。

一方、同センターでは日帰りがんドックとして、女性専用の乳がんレディースコースを実施しているが、都議会公明党の提案で2月から、主に子宮頸部細胞診や超音波検査などをメニューとする子宮がんコースを拡充する。

by
関連記事