ニーズ高い樹林墓地

東京都議会公明党のメンバーは18日、多摩地区にある都立小平霊園を訪れ、都が2012年に都立霊園で初めて整備した「樹林墓地」などを視察し、関係者と意見を交わした。

830平方メートル余りの樹林墓地の敷地内には、コブシやナツツバキなど8本の樹木が植えられている。墓石はなく樹木の下には、深さ2メートルほどの「共同埋蔵施設」が設けられており、約1万7000体の遺骨を納めることが可能。これまでに約500人分の遺骨が埋葬された。

また、同墓地は墓石を立てて子孫に代々引き継いでいく従来の墓と比べて、毎年の管理費などが掛からないことや、生前予約が可能なことから人気が非常に高い。都の担当者によると、今年度の募集数1600体に対し、倍率は11倍以上だったという。

このほか一行は、650平方メートルの敷地内に約2880体の遺骨を個別に埋葬する「樹木墓地」なども見て回った。視察を終えた都議会公明党の松葉多美子副幹事長は、「都民のニーズが高いことが分かった」と述べ、「こうしたスタイルの墓地拡充へ向け、都と協議をしていく」と語っていた。視察には松葉副幹事長のほか、東村邦浩幹事長代行、栗林のり子副政務調査会長が参加した。

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