情報モラル教育の充実急げ

インターネット上で学校の生徒らが立ち上げている掲示板など、いわゆる「学校裏サイト」によるトラブルが後を絶たない。東京都は先ごろ、児童・生徒によるインターネットの適正な利用を促すため、「事例集」と「手引き」を作成し、都内全ての都立高校や公立小・中学校などに配布した。

都内の公立学校を対象とした都の調査(2008年)によると、「学校裏サイト」や、中傷メールなどを複数の人に送るよう促す「チェーンメール」などによるトラブルを経験した児童・生徒の割合が、高校で10人に3人、中学校で4人に1人、小学校では10人に1人、特別支援学校で5人に1人に上っている。

都議会公明党の野上純子副幹事長、伊藤興一、松葉多美子の各都議は8月18日、都の委託を受けて実態調査を行っているピットクルー株式会社(千代田区)を訪問。学校裏サイトなどを監視している現場を視察した。

個人間のメールなどは見ることができないため、同社の担当者は「チェーンメールへの対応は難しい」と指摘。裏サイトについては「監視していることが気付かれると、パスワードを設定され、他者から見られなくなってしまうケースもある」と説明した。

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