浸水被害の解消に全力

和田ポンプ施設を視察

東京都杉並区の堀ノ内・和田地区の水害対策として同区内に今年3月、建設された和田ポンプ施設で、このほど住民らの理解を広げるための見学会が行われた。水害対策に取り組んでいる都議会公明党の松葉多美子議員と区議会公明党の川原口宏之議員らは、見学会の様子を視察するとともに、今後の水害対策について関係者と意見を交わした。

このポンプは、下水道や河川の容量を超えた大量の雨水を一時的に貯留する和田弥生幹線(地下50メートル、内径8・5メートル、貯留量12万立方メートル)の関連施設で、晴天時に同幹線内に貯留した雨水をくみ上げ、落合水再生センター(新宿区)に送る施設。

一行は、概要について都下水道局の担当職員から説明を受けた後、ポンプに接続されている地下50メートルの和田弥生幹線の内部も視察した。今後の水害対策の展開について、担当職員は「来年3月末までに和田弥生幹線と堀ノ内枝線(集水管)を接続する予定で、それにより堀ノ内地区の浸水被害を大幅に軽減できる」と説明した。

見学会に参加した堀ノ内地区在住の矢野孝さんは「大雨が降るたびに浸水に悩まされてきたが、こうした施設が整備されて本当に良かった」と語っていた。

松葉議員はこれまで、区議会公明党と連携して、同地区を流れる善福寺川の水害対策を早期に強化するよう都や区に働き掛けてきた。

視察を終えた松葉議員は「水害対策の整備が順調に進むよう、今後も尽力していきたい」と語っていた。

(2007年6月27日付公明新聞より)

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