盲ろう者支援で人間蘇生のドラマ次々

健全な社会づくりと生活の質の向上に貢献した人々をたたえる「第9回ヘルシー・ソサエティ賞」の授賞式が19日、東京都内のホテルで開かれ、国内外で活躍する6人が受賞した。

同賞は2004年、教育や医療、ボランティア活動などの分野で社会に貢献した人々を顕彰するのを目的に、日本看護協会などが創設。今回、教育者部門では、目と耳が不自由な全盲ろう者として、国内外で一貫して盲ろう者支援に取り組んでいる東京大学の福島智教授(バリアフリー分野担当)が受賞した。

この日の授賞式には、都議会公明党のまつば多美子(都議選予定候補=杉並区)、栗林のり子(同=世田谷区)、野上じゅん子(同=葛飾区)の各都議らが出席。福島氏に対して、受賞へのお祝いの言葉をかけ、和やかに懇談した。

福島氏は、公明党の提案で開設した東京都盲ろう者支援センターに触れ、「支援センターができたことで、一歩も外に出ることができなかった盲ろう者が“社会復帰”できた。こうした人間の蘇生のドラマが次々に生まれている」と語っていた。

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