精神障害者に交通割引

日暮里・舎人線でシルバーパス利用を
公明が都に要望

東京都議会公明党(石井義修幹事長)は28日、都庁で、公共交通機関における障害者や高齢者への対応に関する緊急の申し入れを、石原慎太郎都知事あてに行った。これには、都議会公明党の石川芳昭幹事長代行のほか、鈴木貫太郎副幹事長、中島義雄政調会長、大松成、松葉多美子の両議員が同席し、都側は、山内隆夫福祉保健局長と松澤敏夫交通局長らが対応した。

席上、都議会公明党からは、「障害者や高齢者の社会参加を支援していくことが重要」と強調した上で、現在、都営交通以外の鉄道やバスなどでは、障害者の割引料金において精神障害者が対象外となっていることから、精神障害者も割引の対象とすることを、交通各社へ強く求めるよう要望した。

また、2007年度中に開業予定の新交通システム「日暮里・舎人線」(仮称)について、安定した運行を確保するために都営交通とするとともに、シルバーパスを利用できるようにすることを求めた。

これに対して山内福祉保健局長は「精神障害者の割引については、東京バス協会や関東鉄道協会に対し、今後も粘り強く要請していく」と答えた。

日暮里・舎人線について松澤交通局長は、「都営交通とする方向で国との協議を続けていく。シルバーパスについては、関係局と十分に調整していく」と述べた。

(公明新聞:06年8月29日付)

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