通所事業の支援さらに

東京都議会公明党の松葉多美子、遠藤守の両議員はこのほど、東京都あきる野市の西多摩療育支援センターを訪れ、重度の身体、知的障がい児・者を抱える保護者から、通所事業の支援充実に関する要望を受けた。

同センターは西多摩地区で初の重症心身障がい児・者のための療育施設として、2004年4月に開設された。診療所や障がい児通所施設などを備える医療と福祉の複合施設としてショートステイやデイサービスを提供している。

意見交換の冒頭、保護者の塩野多佳子さんは、障がい児・者とその家族が地域で安心して在宅生活を送るには「精神や身体的な不安を和らげる通所事業が不可欠。より一層の支援を」と要望した。

このほか保護者からは、「重症心身障がい児を一時預かる病院や施設は都内にいくつかあるが、人工呼吸器を付けるなど重症の小児は敬遠されてしまう」といった問題を提起。また、「家族の高齢化で子どもの世話ができなくなった時が心配」「親の病気など緊急時に短期入所できるようベッドの増加を」「利用者の重症化による看護師の負担が大きい。安定的な看護師の確保や増員を」などの要望を受け、松葉都議は「短期入所施設の拡充や在宅支援のあり方などを議会でしっかり取り上げていく」と応じた。

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