不況に負けない雇用対策を

先日公明党杉並総支部の青年局で、雇用についてのアンケート調査を実施し、10,924人の皆様の貴重な声を頂きました。「あなた自身もしくは、あなたのまわりで失業や雇用状態の悪化をうけていますか?」という質問には、約半数の方々が「なんらかの影響を受けている」と答えていらっしゃいました。

私は大学卒業後、新宿の職業安定所(ハローワーク)に勤務したことがあります。職を失われた方々の切々としたお話を伺いながら、あまりの大変さに思わず涙がこぼれてしまったこともあります。

100年に一度という経済危機の最中、雇用への影響は深刻です。私は、都の「労働相談情報センター」で行われた昨年12月と本年3月の「特別相談会」にも直接足を運び、解雇や新規学卒者の採用内定取り消しなど深刻な問題を抱えた皆様の声をうかがってまいりました。さらに子育て中の女性の方々などの再就職は、日々厳しさを増しています。最近では、育休切りなどの問題も起きてきています。また私のもとには、リストラ、賃金不払いなどの労働問題だけではなく、再就職の支援を求めていらっしゃる方々からのご相談も数々寄せられ、都として更に取り組みを強化すべきと議会でとりあげました。

そして今年4月から専用ダイヤル「東京都ろうどう110番」が開設され、解雇や賃金未払いの相談から再就職支援の案内まで、幅広い労働問題に一元的に対応できることになりました。仕事に関するご相談は、まずこちらに電話して頂き、複雑な内容の問題についてはその後労働情報センターに足を運んでいただければ、きめ細かく対応してもらえるようになっています。

またこれまでも、飯田橋にある「東京しごとセンター」の充実強化には殊のほか力を入れてまいりました。職を求めて訪れる若い方々から高齢者まで、それぞれにとって利用しやすい環境の整備に尽力し、更に女性が出産後や再就職の時にも気軽に就職相談できるよう、センター内に託児所を設置することを議会で提案し実現しました。また就職活動のノウハウを提供するセミナーや、離職によるブランクを解消するための職場実習等を組み合わせた「女性再就職サポートプログラム」も大変好評です。そして現下の厳しい雇用情勢の中で、しごとセンターに登録後も長期間就職できない女性や高齢者などを正社員として採用した企業に対して、新たに一人当たり50万円の奨励金が支給されることになりました。不況に負けない雇用対策は待ったなしの緊急課題。これからも全力で取り組んでまいります。

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