「誰も取りこぼさない」社会に
6月7日より都営バス全路線で、二人乗りベビーカーを折りたむことなく乗車可能になったことをうけて、「多胎育児のサポートを考える会」の市倉加寿代代表がコメントを寄せてくださいましたのでご紹介します。今後は、民間のバス事業者にも広がるよう、私も更にしっかり取り組んでまいります。
「多胎育児のサポートを考える会」 市倉加寿代代表
■「誰も取りこぼさない」社会に二人乗りベビーカーは、立ったり、歩いたりすることができない乳幼児を2人以上連れて、移動するには必要不可欠なものです。足が不自由な人にとっての車いす同様、移動に欠かせません。今まではベビーカーで都営バスに乗車する際、「畳めるならば乗車してよい」というルールが設定されていました。
しかし、乳幼児2人を抱っこやおんぶした状態で、10キロ超のベビーカーを畳んで乗車し、降車後に再度、広げて乗せる動作は現実的ではありません。「誰もが気持ちよく乗れる」公共交通機関に変わるため、今回の改正は必須でした。
2019年の秋に、全国の多胎児家庭の親を対象にアンケートを実施し、1591件のうち約9割が「外出が困難である」と回答。その大きな理由が「公共交通機関であるバスに乗れない」ということでした。これを受けて私たちは、都議会公明党と共に、東京都交通局や東京バス協会、国土交通省などに粘り強く改善を求めてきました。
私自身、何度も挫けそうになることがありましたが、公明都議が「多胎児家庭に優しい社会は、全ての人に優しい社会につながるはずだ」という信念のもと、ずっと伴走してくださいました。
これからも、多胎児家庭だけでなく、ひとり親、障がい児を育てる家庭、血のつながりのない家庭など、いわゆるマイノリティーに光を当て、「誰も取りこぼさない社会」の実現に向け、公明党には政策をリードしていただきたいと思います。
2021年6月8日公明新聞6面