審議会の女性登用進めよ

東京都議会は16日、第2回定例会の本会議を開き、公明党から松葉多美子議員が代表質問に立った。

松葉議員は女性の活躍推進について、都の政策形成の場である審議会などへの女性の参画を一層図る必要があると述べ、「都が掲げる女性委員の登用目標である35%を達成すべき」と主張。舛添要一知事は「2016年度末までの目標達成に向け女性委員の任用に全力で取り組む」と答えた。

さらに松葉議員は、仕事と生活の調和をめざすワーク・ライフ・バランスの推進について、長時間労働などの“働き方”の大胆な見直しを求めた。山本隆産業労働局長は「今年度は両立支援策として従業員に家事サービスの利用を促すモデル企業を選定し助成を行う事業を始める」と答弁した。

一方、豪雨による水害対策について松葉議員は、都が中小河川の目標整備水準を区部で時間雨量75ミリ、多摩部で同65ミリに引き上げたことに対し「早急に達成すべき」と訴えた。横溝良一都技監は、同水準の達成へ「道路や公園などを活用し(洪水を貯留する)調節池の整備を加速させる」と回答。環七地下広域調節池(仮称)など5施設についても「16年度の工事着工をめざす」と述べ、今後10年で都内の貯留量を約1.7倍に拡大するとの考えを示した。

このほか松葉議員は、2020年東京五輪・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場の整備や、がんと命の尊さを学ぶ「がん教育」の実施などについて対応をただした。

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