小笠原諸島 発展に全力

東京都議会公明党の小笠原視察団(長橋桂一団長)は1日から3日にかけて、東京都の小笠原諸島を訪れ、島内の現状と課題について活発に調査活動を行った。これには、伊藤興一、松葉多美子、大松成、栗林のり子の各議員が参加した。

東京から約1000キロ離れている同諸島は、現在、本土との交通手段が平均6日に1度、片道25時間半の船便のみで、アクセスの改善が課題となっている。一方、有史以来どの大陸とも陸続きになったことがなく、特有の地形・地質や固有の生態系が見られることから、来年6月の世界自然遺産登録に向けた取り組みを展開している。

交通については、森下一男・小笠原村長や村議会、各種団体が「島民の悲願」として、空港建設の促進を視察団に要望。視察団は、空港候補地である父島の洲崎地区を訪れ、航空路開設の現状と課題について調査した。

また、一行は、世界自然遺産登録で課題となっている外来種対策について、母島で、固有種の昆虫を補食するグリーンアノール(トカゲの一種)や、強い生命力で島内に広がっている樹木のアカギの除去作業を確認。父島では、鳥類保護のために、野生化したネコを捕獲し、島外へ搬出する取り組みについて話を聞いた。さらに、徹底した生態系保全活動で植生が回復した南島を視察した。

このほか一行は、父島の同村診療所を訪問。担当者から、同村では産科医の確保や分娩体制の問題で出産ができない上、救急搬送に時間がかかることや、診療所に有料老人ホームを併設したものの、介護福祉士などが確保できず、開設が遅れている現状について説明を受けた。

さらに一行は、公明党の佐々木幸美村議をはじめ村関係者と活発に意見交換を行った。

長橋団長らは「島民生活の安全・安心の確保のために空港建設は重要だ。その上で、来年の世界自然遺産登録を大きな契機として、空港建設に向けた具体的な取り組みを進めたい」と語った。

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