母子の健康セミナー開く

オーストラリアの心理学博士を講師に
党東京・杉並総支部が後援

東京都杉並区の母親たちでつくる「杉並女性と子どもの健康を考える会」(大蔵由美代表)主催、公明党杉並総支部(松葉多美子総支部長=都議)後援の「女性と子どもの健康セミナー」が8月27日、オーストラリアのビクトリア大学教授で心理学博士のジル・アスバリーさんを講師に招き、同区内で開催された。

松葉総支部長は「子ども優先のチルドレン・ファースト社会を実現するため、大いに学び、率直に意見を交換していきたい」とあいさつ。この後、アスバリー博士が「心の健康と母子関係~母親の精神的不調の影響」をテーマに講演した。

アスバリー博士は、出産をきっかけに起こる「産後うつ病」(PPD)について、その割合が10~15%と高く(日本は17%)、入院治療が必要な人もいる現状を説明。

産後うつ病の母親は、子どもに対し「繊細さや思いやりに欠く傾向がある」とし、特に男の子が影響を受けやすく、すぐにケンカをしたり、多動性と思わせるような異常に活発な行動に出ると述べた。

この母子関係を改善する方法として、アスバリー博士は「父親が育児に積極的に参加することが重要。イヤイヤではかえってマイナスになる」と指摘。また、産後うつ病の病状を軽減する方策でも、「パートナー(夫)の思いやりが大事」と強調した。

(公明新聞2005年9月8日付)

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