進む河川の水害対策/善福寺川取水施設と一体で整備/地域の要望受け公園を併設

杉並区で14日、水害対策として建設された善福寺川取水施設と一体で整備された定塚橋公園(同区堀ノ内)の開園式が行われた。

当日は、都議会公明党の松葉多美子議員のほか、区議会公明党の青木早千恵、川原口宏之の両議員が出席した。

同取水施設は、異常降雨の時に善福寺川の洪水を「神田川・環状7号線地下調整池」に取り込む施設で、敷地内の定塚橋公園が完成し、周辺整備が完了した。

善福寺川など神田川水系の河川では、過去に何度も水害に見舞われており、とりわけ2005年9月4日の集中豪雨では、杉並区で1時間に最大112ミリの雨量を記録し、総雨量は263ミリに及んだ。

同河川の水害対策に取り組んできた公明党の議員らは、いち早く現場に急行し、腰まで水に漬かりながら救援活動に当たった。

また、都議会公明党は素早く都に水害対策の強化を要望し、都の河川整備を加速させた。これに連動して、同年11月には、同じ神田川水系の妙正寺川とともに善福寺川の整備が、国の「河川激甚災害対策特別緊急事業」に指定された。

当時、建設中だった善福寺川取水施設は、07年3月に管理棟や電気・機械施設などが完成。管理棟1階の会議室は区民が集えるスペースとして開放され、今回、併設の公園も開園となった。

公明党の都議、区議らは、地元の堀ノ内南町会など地域住民の声を受け、水害対策の強化とともに、地域住民のニーズに配慮した整備を、都や区へ働き掛けてきた。

当日、同町会の佐野一前会長は「都への要望など、公明党議員に尽力してもらった。立派な公園もできて幸せだ」と語った。松葉都議らは、取水施設内の管理棟で中央監視制御室などを視察し、河川の監視システムを確認した。

(公明新聞2008年4月27日付)

by
関連記事