都市の温暖化を防ぐ

空気中の熱を活用
省エネ技術の施設視察/都議会公明党

東京都議会公明党は23日、都内で、ヒートポンプと呼ばれる空気中の熱を効率良く汲み上げる装置を使って、給湯や冷暖房を行っている企業や自治体を視察した。

これには、小磯善彦、松葉多美子、中山信行の各議員が参加した。

通常、冷暖房や給湯は、ガスなどを燃やした火の熱で行うため、二酸化炭素(CO穃)などを多く発生させる。

これに対して、ヒートポンプは、空気を圧縮することで発生する熱を使用するため、CO穃の排出量が火を燃やす場合に比べて少ない。

このため、都市の温暖化を防止し、安定したエネルギーを供給できる社会の構築に貢献することが期待されている。

一行は、東京・文京区の「LaQua(ラクーア)」を視察。同施設は遊戯、商業、温浴の3施設が併設されており、施設内の空調・給湯は、ヒートポンプによるオール電化をほぼ実現している。一行は、ヒートポンプ導入による費用削減効果などについて担当者と意見を交わした。

続いて、一行は、東京・中央区にある「晴海アイランド地区」を視察した。同地区は、周辺住民と自治体などによる協力で、まちづくりが進められ、4棟のオフィスタワーとホール、商業施設などにヒートポンプによる熱供給が行われている。

一行は、ヒートポンプの運転状況を視察し、安全性などについて説明を聞いた。

最後に、東京・千代田区の「ホテルニューオータニ」を視察。同ホテルは1964年の開業以来、省エネ技術の開発に取り組んでおり、大幅な費用削減に成功している。

(公明新聞2007年1月24日付)

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