都議会公明党が重点政策として主張してきた都立病院への粒子線治療施設は、年に1,000名の治療患者が見込まれることから、一日も早い整備が必要です。
粒子線の一つである陽子線治療は、がん細胞に集中的に放射線(X線)を照射できる治療法です。陽子線は体内で止まりやすく、従来のX線などを用いた放射線治療と比べて、病巣周辺の正常な組織への影響を最小限に抑えられ、副作用が少なく済みます。
身体への負担が軽く、治療中の痛みもほとんどないため、小児がんの治療にも使えるほか、入院せずに通院での治療ができます。日常生活を大きく変えることなく働きながら治療を続けることが可能なため、患者の生活の質を保ちながら、がんの効果的な治療法として注目されています。

小児がんや前立腺がんなど一部のがんは、陽子線治療を保険適用で受けることができます。保険適用外のものもありますが、年々、適用の種類が増加しています。
日本では2人に1人が、がんにかかると言われている中、東京都では都議会公明党が、がん対策を一貫して推進してきました。陽子線治療についても、都立駒込病院(文京区)で、2030年度中に開始できる見通しとなっており、期待が集まっています。