がん治療の不安解消へ

休日・夜間の相談事業を視察

がん患者と家族の不安解消へ――。東京都は全国に先駆け、10月下旬から順次、都内3病院で休日・夜間のがん相談モデル事業を実施している。

今回、モデル事業を実施しているのは、日本医科大学付属病院(日曜・祝日)、杏林大学医学部付属病院(日曜・祝日、平日夜間)、順天堂大学医学部附属順天堂医院(平日夜間)の3カ所。同事業は、働きながら、がんを治療している患者や、その家族への支援を強化するもので、都議会公明党(中島義雄幹事長)が一貫して推進してきた。同事業の開始を受け、都議会公明党のメンバーは11月20日、平日夜間のがん相談を実施している順天堂大学医学部附属順天堂医院のがん治療センターを視察し、新井一院長らと意見を交換した。

この日の視察には、東村邦浩政調会長、松葉副政調会長、大松成、斉藤泰宏の各議員が参加。同順天堂医院は、日中は内容に応じて医師や看護師、心理士などが相談を担当する体制を取っているほか、治療方針に対する相談には、セカンドオピニオン外来を案内している。夜間については、看護師とソーシャルワーカーによる電話相談を実施。担当者らは「まずは悩みの内容を一緒に整理することや、情報提供などに努めていく」と語っていた。また、課題として広報の充実を挙げていた。

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