30歳代の正社員化を支援

30歳代の正社員就職を応援します!――。東京都は昨年10月下旬から、多摩地域における若者の就職支援を強化するため、国分寺市内の「東京しごとセンター多摩」で、非正規雇用で働く30歳代を対象に正社員化を支援する「ネクストジョブ事業」を実施し、注目を集めている。開始から約2カ月で、106人の若者が正社員就職に向け、カウンセリングやセミナーなどに参加している。

ネクストジョブ事業は2008年11月から、千代田区内の「東京しごとセンター」で、初めてスタートし、これまでに208人の若者が正社員として就職を決めている(昨年12月末日現在)。

こうした成果を挙げている最大の特徴は、専門相談員「ジョブコーディネーター」を配置していること。民間企業などで人事・採用担当を経験してきたOBを専門相談員として積極的に活用。企業の採用活動を熟知する立場から、非正規雇用での職歴が長い若者と、人材を求める企業とのマッチングにおいて、具体的にきめ細かな就職支援が可能となっている。

さらに正社員就職後も、ジョブコーディネーターは就職先企業を訪問し、採用された若者と企業双方の、不安や悩みなどの相談に応じ、“就職活動”から“職場定着”までを着実にサポートしている。

また、同事業では採用企業に対し、正社員として6カ月以上雇用した場合、1人当たり60万円の助成支援を実施している。

今回新たにスタートした東京しごとセンター多摩では現在、同事業の一環として、正社員で働くために必要な就職活動のノウハウや能力を学ぶセミナーなどを開催。こうした機会を通じ、すでに5人のメンバーが正社員就職を勝ち取っている(同日現在)。

昨年末には、竹谷とし子党女性局次長(参院選予定候補=東京選挙区)が東京しごとセンター多摩を訪れ、ネクストジョブ事業の推進状況などを視察。党都本部の谷村青年局長、高倉良生政策局次長、松葉多美子女性局長(いずれも都議)が同行し、関係者と意見を交わした。

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