「東京都こども基本条例」インタビュー記事

「東京都こども基本条例」制定につきまして、本日の公明新聞に私のインタビュー記事が掲載されましたのでご紹介いたします。

「東京都こども基本条例」制定
笑顔あふれる社会築く

都議会公明党・条例検討PT まつば多美子座長に聞く

26日の都議会本会議で、子どもの権利を尊重する基本理念が盛り込まれた、議員提案の「東京都こども基本条例」が全会一致で可決、成立しました。東京都議会公明党の「東京都こども条例検討プロジェクトチーム(PT)」座長の、まつば多美子都議に条例の意義について聞きました。

権利条約を具体化/都の政策責務、明確に

――条例の意義は。

まつば こども基本条例は、1989年に国連で採択された「子どもの権利条約」の精神にのっとり、東京都が子どもの目線に立った政策を総合的に推進する体制を整備するなどの責務を明らかにしたものです。そのための基本的視点を、いわば子ども政策の“横串”として、一元的に規定しました。

日本は94年に権利条約を批准しましたが、条約に関わる法律がありません。一方で、新型コロナウイルス感染症は生活に大きな変化をもたらし、とりわけ子どもへの影響は顕著です。子どもの幸福を追求していくことが重要との考えの下、コロナ禍を契機と捉え、条例制定に至りました。条例制定をてことして、今後、子どもの権利を保障するための諸制度や政策の展開につながっていくと考えています。

――ポイントは。

まつば 条例では「こどもは大いなる可能性を秘めたかけがえのない存在」「こどもは、社会の一員でもあり、あらゆる場面において権利の主体として尊重される必要がある」と明示しました。これは、権利条約の精神と合致し、最も大切にする理念です。

その理念の下で、基本事項として「こどもの遊び場、居場所づくり」「こどもの学び、成長への支援」などを掲げています。

また、公明党は特に「こどもの意見表明と施策の反映」を重視。条例には「都は、こどもの意見が施策に適切に反映されるよう、環境の整備を図るものとする」と盛り込みました。

公明が案を作成、合意形成リード

――公明党が果たした役割は。

まつば 都議会公明党は昨年11月に条例検討PTを立ち上げ、識者と何度も意見交換し、原案を作成。都議会自民党など5会派で条例案を共同提案しました。その後、都民ファーストの会と共産党が突如、共同で条例修正案を出しましたが、「子どもに関わる取り組みを政争の具にしてはならない」との思いで、公明党が主導して他会派と協議。原案の骨格を守りながら、新たな修正案を取りまとめ、合意形成に努めた結果、最終的には、都民ファ・共産の修正案は取り下げられ、公明党などがまとめた修正案が全会一致で可決、成立しました。

子どもは社会の宝です。引き続き、全ての子どもが誰一人取り残されることなく、笑顔あふれる社会の構築に努めていきます。

2021年3月29日 公明新聞 2面
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