絵本「きぼうのとり」を杉並区へ

7月16日 福島民報社・芳見弘一社長(左から3番目)来所され、寄贈式が行われました(@杉並区役所)

2011年3月11日の東日本大震災・東京電力福島第一原発事故から10年の歳月が流れました。福島民報社が作成した「きぼうのとり」の絵本は、「自然災害の恐ろしさと人間の過信で起こした事故の悲惨さを忘れないために、10歳のお子さんでもわかっていただけるように」(「きぼうのとり」ホームページより)描かれています。福島民報社と絵本「きぼうのとり」を朗読で広める活動をしている「きぼうのとり絵本サポートプロジェクト」(大蔵由美代表)より計54冊の絵本寄贈の申し出を頂き、杉並区への橋渡しをさせて頂きました。以下に関連記事を掲載させていただきます。

絵本「きぼうのとり」 東京都の杉並区に寄贈 福島民報社

福島民報社は同社が企画・制作した絵本「きぼうのとり」41冊、絵本を朗読で広める活動をしている「きぼうのとり絵本サポートプロジェクト」は13冊の合わせて54冊を16日、東京都の杉並区に寄贈した。 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の被災から復興に向け立ち上がる子どもたちの成長を描いた絵本で、福島民報社寄贈分は区立小学校、同プロジェクト寄贈分は区立図書館の全てに配置される。震災、原発事故に関する防災教育や風化防止、理解醸成に役立ててもらう。

寄贈式は区役所で行われ、福島民報社の芳見弘一社長、同プロジェクトの大蔵由美代表が田中良区長、白石高士区教育長に手渡した。区と区教委から両団体に感謝状が贈られた。

田中区長は「震災を風化させないよう、語り継ぐ必要がある。絵本で、災害発生時に当事者としてどう行動したらよいかを考えるきっかけをつくりたい」、白石教育長は「防災教育に生かす」と謝辞を述べた。

芳見社長は「全国で災害が多発する中、自分事として捉え、自分や家族、友人の命を守る行動につながってほしい」、大蔵代表は「子どもたちの防災意識を高まるように活用してもらいたい」と話した。

杉並区は福島県南相馬市との間で災害時相互応援協定を結んでおり、震災発生後、物資援助や職員派遣などを通して復興に向けた支援をしてきた。

2021年7月17日 9:45配信 福島民報社
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