「東京都こども基本条例」制定までの道のり

公明新聞1面コラム「北斗七星」

本日の公明新聞一面のコラム「北斗七星」には、「東京都こども基本条例」制定までの道のりがよくまとまって綴られていました。以下にご紹介させていただきます。

北斗七星

 新1年生12人の輝く瞳に接し、大石先生は誓った。「この瞳を、どうしてにごしてよいものか!」。小説『二十四の瞳』(壺井栄著)の一場面である。コロナ禍の今、子どもたちにとって、大石先生のような大人の存在がどれほど心強いだろうか◆今月1日、「東京都こども基本条例」が施行された。都議会が先月末、全会一致で可決、成立させた議員提案の条例だ。その原案作りから全会一致の合意形成まで、終始一貫リードしたのが都議会公明党だった◆大きな山場があった。条例案の議論が大詰めを迎えた厚生委員会。各会派の思惑が交錯し、修正協議が決裂しかける。公明議員は各会派の控室へ粘り強く説得に歩いた。その結果、協議がまとまり委員会が再開し、全会一致で可決。時間は翌日の午前4時を過ぎていた◆「子どもに関わる取り組みを政争の具にしてはならない」。公明議員が全会一致にこだわった理由である。この奮闘を複数の他会派議員がブログで称賛した。“執念ともいえる多大なるご尽力があったことに心から敬意と感謝”“尊敬の念に堪えません”と◆条例は1989年に国連で採択された「子どもの権利条約」にのっとった内容で、国内法の整備に先んじた制定だ。ぜひ子どもたちに伝えたい。あなたの無限の可能性をとことん信じる大人がいることを。(東)

2021年4月27日 公明新聞1面
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